石油の採掘可能年数は2024年現在で53.5年 原子力発電の燃料であるウランは170年 資源は有限です。
化石燃料、特に石油の使用は地球温暖化と環境の問題で批判が強まっています。化石燃料の使用が大気中のCO2を増大させ地球を温暖化させ、海洋へ流出したプラスチックが海の資源を汚染しているという指摘です。
一方で、経済的に安価で加工しやすい化石燃料の使用を継続したい誘惑は存在します。
とはいえ、その化石燃料はいつまで使い続けられるのかを調べてみました。
化石燃料とは
化石燃料とは石油、石炭、天然ガスなどです。主に動物や植物の死骸が数百万年から数億年前に堆積したものが地中で地下の圧力や熱によって形成されたものです。
つまり、再形成するとすればそれだけの長期の年数が必要になるということです(可能ならばということではありますが)。


つまりのつまりで言うと、化石燃料は使ってしまうと、遠い人類の末裔までいかない限り、再生はできないということ。使ってしまえばそれでおしまいということです。
地球が数億年かけて形成してきた化石燃料というエネルギーを今、どんどん使い切っていっているわけです。
石油・石炭・天然ガスの採掘可能年数
さて、ではその化石燃料はあと何年分、地中に埋もれているのでしょうか?
日本政府のエネルギー白書2024(「令和5年度エネルギーに関する年次報告」経済産業省 資源エネルギー庁)によると
| 可採年数 | |
| 石油 | 53.5年 |
| 石炭 | 139年 |
| 天然ガス | 48.8年 |
※いずれも2020年時点。「令和5年度エネルギーに関する年次報告」経済産業省 資源エネルギー庁)による
となっています。
石油や天然ガスはシェールオイルやシェールガス、メタンハイドレートの利用によってさらに採掘年数が増えると期待はされています。それは技術の進歩もよります。
私が若いころ(1990年代)などでも石油の採掘可能な年数は30数年といわれていたと思います。
しかし、新たな資源の開発や技術の向上により採掘可能年数は維持、または増加傾向にあります。回収率の向上によりこれまで発見されていながら資源としてカウントされていなかった分が資源としてカウントされるなどしているとされています。
しかし、由来が主に動植物の死骸が長い年数をかけて形成されてきたもの(だから「化石」燃料という)なのですからそんなに無尽蔵にあるわけではありません。また、新たに採掘可能になっても技術的に高価になりコストが高くなることもありえます。
化石燃料は有限である いずれにせよ化石燃料は枯渇する。
いずれにせよ、人類は化石燃料を使いつくしてしまうということです。
ではそのあと人類はどうやって生きて行けばいいのでしょう?
CO2が地球温暖化の原因であることに否定的な考え方もありますが、人類の持続可能性を考えた場合、化石燃料の使用がこのままでいいわけではないということは同じだと思います。
では、原子力は? ウランの採掘可能年数
しかし、そういうと、原子力の利用が進められそうですが、原子力発電の燃料であるウラン鉱石も有限な資源です。(現状では170年程度とされています。国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構)

化石燃料の使用の削減はやはり不可避であると考えます。
それがまだまだ数十年の猶予があったとしても、代替策を考え、この社会のスタンダードにしていくには今から始めても遅すぎるくらいです。

