脱化石燃料の実現を遠ざける人たちに惑わされないように
あなたは何歳でしょうか?
社会的立場は?
地球温暖化対策、脱化石燃料に関して世代や立場の違いに気をつけてほしいと思います。
自動車メーカーに勤務しているのか、していないのか。はたまた大企業の経営者や経営陣の一人なのか、議員なのか・・・など。
地球温暖化に対抗するために、持続可能な社会を作るにあたっての脱化石燃料の取り組みを進めるにあたって、この日本では冷淡な反応はまだまだ多い。
地球温暖化に関して言えば、そもそも懐疑的な人もいるが、そのような人は少々、横に置いておく。なぜなら、そう思っている人のうちの多くは、温暖化対策の取り組みを社会が進めていくこと自体を邪魔はしない。「協力はしない」という立場だ。
厄介なのは「脱化石燃料などできっこない」という現実主義者だ。そのような世論は日本社会においては一定存在感を持っている。
それは日本の自動車メーカーが「ガソリン車の製造は○○年に終了する」と言わないことからわかる。日本の政府と大企業は表向きには地球温暖化の取り組み、持続可能な社会を作る取り組み―SDGsに大いに参加しているが、日本社会の底流には化石燃料の使用はなくならない、なくせない、そして―できるだけなくせないようにする―という確信があるように思う。
といった日本社会の様子をバックに置きながら、将来について考えてみたい。
現在の石油の埋蔵量は約50年だ。
これまでも石油の埋蔵量は年々、更新してきた。
ただし、ただしだ、今後も埋蔵が更新され続ける保証はない。
とはいえ、シェールオイルが技術の革新により埋蔵量を飛躍的に増やすかもしれない。
ただし、ご存じのように石油は過去、数100万年前から数億年前の生物の死骸が地質学的な化学変化により生成されたものである。
化石燃料が有限なのは確実だ。
で、今後もどんどん「なんだかんだ言っても」石油の大規模な利用が続いた場合、どこかで新規の埋蔵量増は緩慢になり、やがて埋蔵量の増加が減少に追いつかなくなり、埋蔵量は減少段階に入っていくだろう。
そしてそのころ化石燃料の埋蔵が無くなる時期に向けて、新たな技術で新エネルギー源を見つけ出すのか?
そんなことができるのなら、今からそうすればいいのにと思うが。
また、核サイクルプロジェクトをさらに邁進し成功に持っていくのだろうか。それまであと何兆円必要なのか?
というか実現のめどがそもそもない。
石油がなくなることが視野に入ってきた時、産油国はどう行動するだろうか。
なくなるまで日本に供給してくれるのか?
そんなことしない。
無くなっていく化石燃料は宝物だ。国防的にも重要だ。
サウジ、ロシア、そしてアメリカ。
名だたる産油国の事情を考えても、律儀に最後まで日本に輸出してくれるとは考えにくい。
つまり、早い段階で石油の日本への供給は止まるか、減少するのではないかということだ。
おそらく、それは数十年後に来る。
さあ、そしてだ。
数十年後にあなたは何歳だ?
今のメディアの論者、財界人、政治家の多くはもうこの世にいない。
つまり、困るのは・・・あなたなのだ。

